The法円坂vol.68 新型コロナに克つために
新型コロナに克つために
弁護士 山本美愛
昨年は新型コロナウィルスに世界が侵されたわけですが、法曹界でも、4月・5月の裁判期日が延期になり、その後も期日がなかなか入らず、再開となればMicrosoftTeamsを使ったWEB期日の実施が進みました。弊所でもリモートワークを行い、弁護士、事務局とも出勤を制限しましたし、打合せや会議はZoomを使い、会食等はなくなるかWEBでとなりました。未知のウィルスの蔓延は、不本意ながら確実に時代を進めたわけで、どの業界でも当たり前だったことが点検され見直されることになったと思います。
私個人としては、このウィルスの蔓延により免疫力に対する認識が変わりました。3月当初、ビタミン類、亜鉛、プロポリス、菌類エキス、プロポリス、マヌカハニーを摂取して、よく眠る、体を温める等、免疫力を高めると言われることは概ね試して、臨戦態勢が整ったという状態にまで持っていきました。しかし「免疫力を下げる一番の要因は何だと思うか?」と、余命3ヵ月宣告から生還したサバイバーであり、免疫を語らせれば右に出るものはいないという大先輩から問われました。免疫を下げる一番の要因、それは、栄養不足でも、過労でも、不眠でもなく、「恐れ」。怖いという気持ちが免疫力を下げる一番の原因で、よくないことが起こると心配し不安に思うことが最も免疫を下げ、心身に重篤なダメージを与えるというわけです。病のメカニズムが解明されたり、新薬が出来たり、科学の恩恵の上に生きている現代人としては、「病は気から」のように言われると非科学的に、胡散臭く感じる面もあるのですが、なぜか納得できてしまうのは本能が頷いているのかなと思います。
新型コロナとは今年も付き合わねばならないですが、適切な対応をとりながら恐れすぎることなく心身とも今以上に健やかにと思っています。