The法円坂Vol.65 福島県白河界隈への散策
福島県白河界隈への散策
台風一過の10月、福島県の塩ノ沢温泉と母畑温泉方面へ、個人旅行(ストレス解消)をしてきました。
「塩ノ沢温泉」は石川郡石川町の標高500メートルの山に囲まれた、湯治場の温泉として人気があり、見渡す限りの紅葉で最高の景色に堪能してきました。
「母畑温泉」は野菜ソムリエの女将の料理と源泉かけ流しの宿で、食材は自家栽培の野菜と川魚を利用しています。旅館は川の横にあり、川魚も豊富に取れるとのことです。
「小峰城」は会津戦争を決めた白河口の戦いで落城した場所でありました。そして、熊本城と同じく石垣がくずれ、補修中でしたが場内に入りビックリしました。
敵の攻撃に対処されている設備、殿様の経済観念、何十年先を考えた経済効果、今の時代にマッチした所が随所にあり、またまた考えさせられました。
「白河の関跡」は東北と関東の間にあり重要な関所跡です。また、V字型の堤で、空堀は悪人には逃げられない様な堀でした。
この堀は西行法師や松尾芭蕉等歌人、俳人の碑があり、私も奥の細道に浸って思いをはせました。
「南湖公園」は、12代白河藩主松平定信が「沼」と言われる湿地帯に池を作り、水を貯めて庭園を造った場所です。後々まで豊な生活が続く様に、仕事を提供した松平定信は立派な殿様でした。
「雪割渓谷」は、西白河郡西郷村にあり、橋の上から眺める紅葉は絵に描いたような素晴らしい景色でした。時期的に最高の時でした。
「白河地方の名物」は、松平定信がソバの栽培を奨励したとの事で、「白河そば」と「だるま」と「温泉」がおすすめとの事でした。
最後に駆け足の旅行でしたが、福島県は震災の影響、高齢化と人の減少により段々と町自体が疲弊し、大企業の進出もなく地元のお年寄りは大変危惧していました。
株式会社マツシタ 会長 松下 利通