ねぎらいの言葉
ねぎらいの言葉
以前は「認知症」のことを「ボケ」や「痴呆」と呼ばれていましたが、差別用語的であるということから厚生労働省が2004年に「認知症」という言葉を使うこととし、今では広く一般に用いられるようになりました。
しかしながら、「認知症」という言葉の響きが何とも切なく、身近な親が「認知症」を患い過ごしていた場合、その言葉を使うことに抵抗を感じずにはいられません。
誰しもいずれは年老いていくでしょう。年とともに身も心も古びていくでしょう。私も例外ではありません。せめて別の柔らかなねぎらいの言葉で呼ばれたらと思います。
「黄昏」という言葉がありますが、辞書によれば「比喩的に物事が終わりに近づき衰えの見える頃」とあります。
あの方、今「黄昏」てます。間近な記憶は無くしても、昔の思い出をたぐり寄せるように穏やかな様子で老いを過ごしていけたらと思います。
事務局 吉田